何故ジェイムズ・ヘットフィールドは「メタル・マスター」をダウン・ピッキングで弾き倒せるのか?
あるいはギター弾きの右手の秘密。
諸事情で邦題も届かないような離島で暮らしていたので「メタル・マスター」というタイトルには余り馴染みがない。
「Master Of Puppets」
うん、しっくりくる。
というのは嘘で、初めて耳コピしたギター・ソロがメタリカの「ナッシング・エルス・マターズ」だったりする世代なので、それ以前のメタリカ自体に馴染みがない。「ナッシング・エルス・マターズ」のMVを観て、ジェイムズは唄うしギター・ソロも弾くのか、じゃああのサーファー風の人は何のために居るんだろうと思ってしまった世代。
「メタル・マスター」も『S&M』で知ったくらい。
本題に戻ります。
指輪を新調しました。久し振りのドクロ。
昔はシルバー925製に拘ってたけど、格安のインドネシア産。メタル製としか書かれてない。何の金属なのだろう?まあ、デザインがかっこよくて重ければいい。
海外で指輪を買う時、サイズが日本と違うから一瞬考えちゃうよね。(海外指輪購入あるある)
「何だよ本題に戻ってねぇじゃん」と思ったあなた、ちゃんと戻ってますよ。
ロック、メタル系のギター弾きが何故右手に演奏に支障を来すようなゴツい指輪をしているのか考えたことがありますか?
あれは力強くダウン・ピッキングをするためにしているのです。指輪の重さが振り下ろした右手を加速させ「ドズンッ」という落雷のようなダウン・ピッキングを生み出します。
「重い分アップ・ピッキングがつらいのでは?」と思ったあなた、詰めが甘いです。
振り子の反動のようにアップ・ピッキングも力強くなります。そして一度動き出した右手はなかなか止まりません。
さて、ジェイムズ・ヘットフィールドの話です。
ジェイムズは右手に重い指輪をしていなくても力強いダウン・ピッキングをこなしています。何故なら彼の手は大きくて重量があるからです。生まれ持ったメタル資質。自分の右手にゴツい指輪を4つしてもジェイムズの右手よりはたいぶ軽いと思われます。
「メタル・マスター」に見られるような漢のダウン・ピッキング、永遠の憧れです。
(おまけ)
俺クラスになると国から贈り物が届きます。
James Hetfield
Metallica - Master Of Puppets
Metallica - Black Album
Eastern Wolves - Tarangos
カナル型デビュー
異物感と遮音性による出た音の逃げ場のなさから目眩を覚えるので敬遠してきたカナル型イヤフォン。ゼンハイザーのストリート・ラインのインナーイヤー型が小さくて装着感がよく、愛用している。でもカナル型の気になる商品が出たら試聴はしてきた。
SONY XBA-100
これは低音が響き過ぎないのと高中域の解像度のよさから長く聴いていても疲れないだろうなと思い、購入に踏み切った。真鍮製で見た目も好みだったし。
イヤーピースを付属のSSサイズに付け替えれば吐くほどの異物感は感じない。まあこれは慣れるしかないか。
遮音性が高いので散歩の時に使うのは危険が伴いそうだ。音楽と同じくらい自分の呼吸音と鼓動が聞こえるのだが、これも慣れれば気にならなくなるものなのだろうか?
遮音性が高いので散歩の時に使うのは危険が伴いそうだ。
ギター録りまわりのあれこれ
夜間にギター録りをしたくなった時にどうするのか、宅録ギタリストの永遠の課題。
コッホのダミーボックス。アルバム『地下室のゴリラ』の録音の一部でも使った。ダミーロード搭載でアンプのスピーカー出力からそのままラインで録れる。 キャビネット・シミュレーター付き。マイクの向き、スピーカー1発/4発の切り替えができる。
パルマーのジョー・ボナマッサ監修のアッテネーター付きスピーカー・シミュレーター兼DI。アッテネーターを切ればエフェクターやプリアンプから直接繋ぐこともできる。アンバランス出力も備えている。
中音域、低音域ともに3段階の切り替えが可能。謎のJBスイッチも3段階。
アンプのスピーカー出力から繋ぐ場合は別途ダミーロードが必要なので要注意。
[結論]
両方ともいい具合に録れることは録れるが、周波数帯域の調整でそれっぽく聞こえているだけなので、スピーカー・キャビネットを鳴らした時のザラッとした感じとブンッという低音の鳴りがない分物足りなさを感じる。
スピーカー・キャビネットを鳴らしてのマイク録り、これに優るものはないというのが自分の見解というか好み。デジタル・モデリングでマイクの位置や傾きまで細かく再現できるのもあるけど、どうも馴染めない。
夜間のギター録り問題の解決にはなっていないので多分続く。
[補足]
オレンジのゴザみたいなスピーカー・グリルがもたらす微かな振動音が好みなのかもしれない。このちっこいやつでも好みの音が出る。
Koch - Dummybox Home
Palmer - PDI03 JB
Orange - PPC112
本を1冊も読まなかった夏
読書家ではないが月平均3冊は読んでいる自分が、7月8月と丸々2か月本を1冊も読まなかった。
人生で一番読書から遠ざかった夏。
替わりに何をしていたのかというと、何もしていなかった。
部屋も片付かず、曲作りも進まず、ピアノもあまり弾かず、映画を観に行く回数も減り、昼の弁当持参は欠かさなかったものの自炊はさぼりがちだった。
理由のない焦燥感で何も手に付かなかった。
机の上の本は全部積ん読だ。これ以外にも枕元に何冊かある。
自分がこんなに立派なツンドッカー(積ん読するロッカーのこと)になるとは夢にも思わなかった。
しかし書店に行く癖はなかなか抜けず、気になる本を手に取る度に積ん読の存在を思い出し我に返る。
ギターはずっと弾いていた。
夜、気づくと抱えたまま眠ってしまってるくらい。
アルバム『地下室のゴリラ』完成に寄せて、というよりやまはき玲との出会い。
はじめましての方もそうではない方もこんばんは、使用楽器及び使用機材や録音方法等、技術面の解説は厭わないけど、 曲を作るに至った経緯や曲に込めた思い等は今後も一切語るつもりがないヌンチャクゴリラこと小島周一です。そんな野暮なことを語らないために音楽という表現方法は存在するのだから。
しかしながら、アルバムができたので何か書き残しておきたいと思う。
以前はよくネットサーフィンをしていた。サーフィンというより、ワープ機能付きの散策だ。適当な語句(「おしり」とか「おっぱい」とか「眼鏡」とか)を検索にかけ、気になるページや画像へ飛び、リンクからリンクへとひた走る。
そんな折、一枚の画像に出会った。ケータイで撮られた画質の粗い、夜の街灯の光の写真。妙に心のどこかに引っかかる、どうってことない日常の写真。掲載元のブログへ行くと、その人の唄うことに対する思いがふつふつと伝わってくる言葉があった。とある唄い手さんのブログ。気になってその人の名前で検索をかけ、本人からの通販でCDを買った。もう五年以上前の話だ。
彼女は今もうたを唄っている。色々な思いをうたに乗せて届けるために、これからもずっと唄い続けるのだろう。そんな人が世の中にはいっぱい居る。あなたが見ていても、見ていなくても。だから自分も走り続けたい。
気づいたらやまはき玲との出会いの話になっていて、どうまとめていいのか分からなくなってしまったが、そんな、やまはき玲という唄い手さんを見守りたいヌンチャクゴリラのアルバムができました。
購入しなくても全曲フル試聴する方法もあったりするので、感想等いただければ幸いです。
2013年2月吉日 ヌンチャクゴリラ
http://www.amazon.co.jp/dp/B00B4XWQJ0
やまはき玲。歌道。:May 12, 2007 - livedoor Blog(ブログ)
初出:xiukj.tumblr.com 2013.02.24