旅の余白の記録
当ブログ、放置してる訳ではないのに投稿の頻度が減り、下書き記事が溜まっていく一方で困ってる。日々は記録を残す隙さえ与えずものすごい速度で過ぎ去っていく。
蔵出ししなければいけないような過去の下書き記事を全部放置し、最近のことを。
先月末、生まれ故郷に帰った。生まれただけで住んだことがない故郷。
家族の用事で帰ったのだが、それ以外の余白のことを書き残しておく。
朝早い便、始発のバスで空港に向かった。
船、港に積み上げられたコンテナ、燃料タンク、でかいクレーン、途中から海へ潜る海上道路、あっという間に何もかもが小さくなって地図を眺めてるような視点に切り替わる。その瞬間が好きだ。
雪を被ったどこかの山脈。
北九州空港から小倉方面へ。山には一面靄が。
蕎麦屋で食べた九州のやわらかめのうどん。これはこれで好き。揚げたてのごぼう天。
夜は時間があったので父の実家付近を散歩。やまはき玲の『ほしのむこう』をリピートしながら。
昼間にまた来ようと思ったコーヒー屋さん、結局行けなかった。
父の実家、寒過ぎる。
九州の朝は横浜よりやや遅い。時差的な意味で。
朝、父がサンドイッチを作ってた。
柿を買ってきて剥いたのだが、父があまり柿好きじゃないことを今更知った。
ビッグ・マフ郎さんが食べてた肉やきめし。父はこういう店があまり好きではない。
これもビッグ・マフ郎さんが食べてた小倉名物OCMのサンドイッチ。
時間がなくて店の前を華麗に素通り。
小倉のヤマハ。離島に居た頃、愛用のピックが手に入らなくてここから送ってもらってた。ここも店の前を素通り。
母の実家の近く。田舎である。
親戚の造り酒屋の煙突。
北九州、魚がうまい。父、意外とちゃんと料理してた。
ほぼ自分の時間が取れなかったので夜中にガストで曲作り。サンデーを食べたかった訳ではない。DS-10十周年コンピの締め切りが近くて焦っていたのだが、3時間ほど集中できた。当初は駅前のドトールに行こうと思ったのだが閉店時間を過ぎていた。
ドゥルセアルテで買った甘いもの。店内に焼き菓子の匂いが充満していて出たくなかった。
小倉の常盤橋、広告塔発祥の地。知らなかった。
小倉城の前を素通り。
移動中に車内から撮った空。
「耕治」の茄子と豚肉の醤油炒め。
シロヤ、閉まってた。
北九州弁が分からないと面白さが伝わらないやつ。
空港行きのバスを待ってる時に見上げたモノレール。
こうして写真を見ながら振り返ってみると、自由時間がなかった割に隙間時間で色々楽しんだ感じがする。
ちょっと前に見た夢を思い出せないのはまだ夢の中にいるからかもしれない。
あるいは、「amamori『一昨日見た夢』の全曲感想文。」
本日はamamoriファーストミニアルバム『一昨日見た夢』の発売日。
7曲入り29分。スーパーフラゲしていたので一足早く聴き込んでいました。
自分が感じたことをそのまま書き残しておきます。
本人の意図は気にしていないただの感想文駄文。
1.「MASK」
幕開けに相応しい勢いのある曲。トリオ編成で増しているスピード感。
聴きどころはAメロの両手オクターブ。本人も度々言っている通りこれはギターでいうところの「漢のダウン・ピッキング」。ピアノ弾き語りプログレッシブポップ界のジェイムズ・ヘットフィールドことamamori。かっこいい。
ドッペルゲンガーなのか何なのか、amamoriが見せてくれる独特の世界の始まり。
2.「これは恋?」
2曲目にしてまさかのピアノ封印。
ライブと雰囲気の違う唄い方。かわいさが増した分滑稽さも強調されている。
これは恋?と疑問に思った時点ですでに恋なのだが、まだ始まってもいないのにやきもきドタバタしている雰囲気がアレンジにも現れている。
「彼女にもらった」
「妻です」
「あ、うちの子、2歳」
等の台詞にamamoriの演技力が垣間見える。
聴きどころはため息。
3.「窓」
不眠が続いて起きているんだか寝ているんだか分からない夢の中にいるような状態で夜中に窓から外を覗く。異世界の入り口が見える。いけないことだと分かっているのにさらに覗き込んでしまう。夢の中から抜け出せなくなる。
4.「箱」
箱の中身を詮索する思考と目まぐるしく展開する曲調がぴったり一致。「音の絵本」と言われる所以。プログレッシブポップの真骨頂。
いったい箱の中身は何だったのか?
5.「夜が見てた」
実らないことが分かっている切ない恋、叶わない約束と想いが最後のキラキラ星のメロディに乗せて月が浮かぶ夜空に吸い込まれていく。
ベッドではなく「布団」というところが生活感があっていい。
これが「これは恋?」の続きなのかなと考えると切なさが増す。
6「消えた物語」
本アルバムのタイトル・トラック。
ライブで聴いたことがある人はイントロ後のハイハットのカウント前にタイトル・コールをしたくなるであろう。というか自分は聴く度にしてる。
摑めそうで摑めないもどかしさ、やっとの思いで手にできたけどそれは思っていたものと違っていた。
大サビでワルツに戻る展開がツボ。
全曲って謳っているのに1曲足りないじゃないかって?
気になる方はぜひ聴いてみてください。
全7曲、amamoriワールドを覗くきっかけにちょうどいい1枚だと思います。
amamoriさん、アルバム発売おめでとうございます。
http://amamori-mk.jugem.jp/?eid=609
ペンケース新調
蔵出しブログその1
2017.3.31
ペンケースを新調しました。
特筆すべき物は入れてないし、見て分かる物ばかりなので特に説明の必要はないと思う。
万年筆を持ち歩くのをやめたのですっきりした。
サラサクリップのレッドブラック、ブルーグレーというドンピシャ自分好みの色味でサラサラ書けるペンが100円で買えるのに、苦労して万年筆を持ち歩く必要性を感じなくなった。万年筆は家でゆっくり書く時に使うだけでいい。
これまで長年使っていたENVELOOPのロールペンケース。
見た目も手触りもよかったが、出先でぱっと広げてさっとしまう、というのに向いてなかった。
巻いた状態でも「とりあえずの1本」をさっと取り出せるエクストラペンポケットの発想はよかった。
こんな時代もあった。
万年筆は書き心地がいいし、色々なインクを使える点が好きだ。
鞄に入れたまま走ったりするとえらいことになるのも持ち歩くのとをやめた理由の一つ。
閉じるとこんな感じ。
収納している量からするとかなりコンパクトにまとまる印象。
SNS時代が弱者にもたらす何か
ちょっとしたことがきっかけになってツイッターとインスタグラムの投稿を止めてから2か月が過ぎた。
誰からも何の反応もないからやってもやらなくても変わらないということは分かった。
俺が放つ言葉も俺が撮った写真もたくさんの他の人たちの大量の言葉や写真に埋もれてネットの海に沈んでいくだけだ。
だからツイッターもインスタグラムも非公開にした。新規投稿をしてないので非公開にしたところで何も変わらないのだが。
本来だったら無視されて流れていってしまう弱者やマイノリティの言葉を残せる最高のツールに思えた。
面と向かった会話が苦手な自分には少し考えて発言できるという点が本当に合っていた。
自分の社交性の程度を理解してもらうために少し昔の話をする。
離島での高校時代、家を出てから帰るまで誰とも会話を交わさないという時期が1年ほどあった。昼休みも居場所がなく学食にも入れず昼食を抜いて誰にも見つからないようにひっそりと身を隠していた。その分自宅では大量に食べていたのだが、幸い育ち盛りだったので親に怪しまれることはなかった。ただ一度だけ親にばれかけたことがあった。ある授業のプロジェクトのグループ分けでどこのグループにも所属することができず、何週間か教室の隅で一人で何もせずに授業時間を潰していたことがあった。スクールカウンセラーを通じて親が呼び出された。設けられた話し合いの場で先生が親に事情を説明した時も言葉に詰まり黙っていることしかできなかった。
コミュ障ではないと思うし、ただの会話下手といったところではないだろうか。
今現在は、上司に話しかけられると言葉に詰まる、休みの日に職場から連絡が入ると心拍数が上がりその日の残りをぼーっと無駄に過ごすことになる、こわくて電話に出られない、電話の相手の声は聞こえるのに言葉として頭に入って来ない、買い物をしていて用があっても店員さんに話しかけることができない、上辺だけの日常会話に何の意味があるのだろうと考え込んでしまいマンションのエレベーターでいっしょになった人に話しかけられても何も返せない等々。
何か言われると、口下手なのも手伝って返答に困りパニックで言葉がうまく出て来ないので、面と向かっての会話が苦手なのだ。
自分の親でさえ何を言ってくるのか分からなくて緊張してしまうので実家に行くのがこわい。
随分話が逸れた気がするが、文字数が限られているものの、投稿するのに落ち着いて考える時間をかけられるツイッターは自分にぴったりのコミュニケーションツールだった。弱者の言葉でも残せるというのは間違ってなかったが、それを掬い上げる存在がない限り、発せられた言葉はただ流されてなかったことになってしまう。
いくら言葉を紡いでも、誰にも届かない。
誰かに届く可能性が少しでも残っている限り、期待を捨て切ることもできない。
生きていくのは難しい。
やまはき玲第一回要望大賞
2017.3.18
やまはき玲リクエストアワード
at ひまわり広場で手をつなごう
気づいたら1か月半以上経ってしまっていた。
やまはき玲、記念すべき第一回要望大賞(リクエストアワード?)。何か記録を残しておきたいので書き殴りたいと思う。
果たしてちゃんと振り返れるのか心配だが、この日のことは心のメモ帳にしっかりと書き留めてあるので多分大丈夫。
とりあえずセットリストを。
リクエストの最終結果がどうだったのか本人も振り返ってないので全世界初公開(※これを書き始めた時点ではそうだったのだが、4月3日にやまはき玲本人がブログで発表してました)。
1. introduction. (ウクレレ弾き語り)
3. 泡のように
4. 海空
5. オルゴール
6. パンケーキ
7. たゆたいながら
8. ニゲラ
9. 灯り
10. 呼吸になる
11. HOME HOME HOME
12. かぞくのうた
13. カーニバル
14. 海のない舟を漕ぐ
15. かけら
ec-1. メッセージ(ウクレレ弾き語り)
ec-2. 明るい小鳥
ウクレレ弾き語り以外は
今村仁美ピアノ
川島佑介パーカッション
という編成。
やまはき玲はウクレレの他にピアニカ吹いたり口笛吹いたりリコーダーで音外したり。今回はしかめっ面でトライアングルを叩き鳴らす曲がなくて少し寂しかった。
それぞれ別の人に向けたけど同じ想いを込めた2曲、唯一自分のために作った曲、自身の雨女っぷりか凄かった時に書いた曲、逢えない人にせめて夢の中だけでも逢えたらという曲、ピアニカがやりたくなさ過ぎて葬り去りたかった曲、似たような曲があって葬った曲、 お姉さんの結婚に向けて書いた曲等々。
ひとつずつ感想を述べるととんでもなく長くなってしまうのでやめておく。
長年のやまはき玲ファンだったらセットリストを眺めるだけで色々な思いが巡って溢れてくることだろう。
曲を通して旅立ってしまった人たちとの繋がりをずっと感じていられるので唄い続けていきたいと語っていたのが印象的だった。
やまはき語録
「うやむやに消そうとしていた曲を引っ張り出された」
「喋ってたら押しちゃうので絶対喋らない」(いつも通り喋ってましたし迷走もしてました)
「ごめんねソールドアウト」(バンド名っぽい)
「あいつらできてやがんぜ」(衣裳が丸被りだった今村仁美と川島佑介を見て)
「もう二度と唄いません」(0票だった『にんじんケーキ』に対して)
「やべぇパーカー着てきちった」
「見ての通り頭おかしいので」
「北千住なんてなくなればいいのに」
「北千住消えろ」
「みんなは結婚してんだかしてないんだか知りませんけど」
リクエスト受け付け期間中のライブに行き損ね続けもらいそびれたリクエスト投票用紙。欲しかったよ。(画像は誰かのツイートから拝借しました)
在庫一掃セールの様相を呈しいつもより賑やかだった物販。山脇姉妹の台北旅行本、CD自体がないのに残っているキーホルダー、余ったイベント特典ステッカーを購入。
リクエストアワードに向け、全56曲を振り返るために開催された連夜のツイキャス祭りも楽しかった。
ペピニエのレコ発ライブの時も感じたけど、やまはき玲は周りから愛されていて
キャリアを振り返るようなリクエストアワード終演後、
「やっぱり私はこの先が見たい。みんなといっしょにこの先が。」
と言っていたやまはき玲。
真面目に語った後に照れ隠しで「へへっ」と笑うやまはき玲の姿を今後も見守っていきたい。