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DCPRG『アイアンマウンテン報告』最終日

菊地成孔 音楽

2000年6月24日 吉祥寺スターパインズカフェ
DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN

『アイアンマウンテン報告』最終日

ライヴ前、俺はディスクユニオン吉祥寺店に居た。先日の東京ザヴィヌルバッハのライヴで菊地さんがCDJで回していたカルロ・アクティス・ダートの 『ウラルトゥ』を求めて。横浜中を廻って手に入らなかった物があっさり見つかる。菊地さんに訊くまでは、本人演奏によるCD-Rの自家プレイだと思い込ん でいた。当日CDJで回していて印象に残ったもう一枚はジェラルド・フレミー演奏による『ジョン・ケージプリペアド・ピアノのためのソナタ』。こっちは また次の機会に買うことにする。

スターパインズカフェに向かい列に並ぶ。GROOVE IDでお馴染みの人達の姿が見受けられたが、俺はそういう輪の中に入っていけない。今回のフライヤーをデザインした方も居たが、声をかけられない。前回の フライヤーもかっこよかったので感想を伝えたかったのだが。会場に入ると例の青いフライヤーが並んでいる。赤でデザインされたのに、印刷所にデータを入稿 したらエラーで青くなっていたという。菊地さんは訂正せずにそのまま印刷を依頼し、「ネットは赤、リアルは青、赤盤青盤みたい」と面白がっていた。

動員が増えたらスタンディングにしてダンス対応にするとのことだったが、椅子とテーブルは置かれたまま。

客電が落ち、いつものCDJによる「Hey boy, wait a minute」のループ。演奏が始まると同時に戦場になる。俺の脳内ではヘリコプターのプロペラ音が鳴り響いていた。映画『地獄の黙示録』冒頭の、回って いるシーリングファンが戦地のヘリコプターのプロペラへとすり替わっていくシーン。あれだ。

客席に背を向け、演奏者に手振りで指示を出している指揮官菊地成孔
大友良英の、視界が悪い中でひたすら銃弾をバラ撒いているようなギター・ソロ。

客席はクールそのもので、ゆったり座ってアイスコーヒーを飲んでいる人も。
ステージ上は戦場、客席はリゾート。なんてすてきな対比だ。最高。


初出:www.xiukj.tumblr.com (2013.1.8)