ちょっと前に見た夢を思い出せないのはまだ夢の中にいるからかもしれない。
あるいは、「amamori『一昨日見た夢』の全曲感想文。」
本日はamamoriファーストミニアルバム『一昨日見た夢』の発売日。
7曲入り29分。スーパーフラゲしていたので一足早く聴き込んでいました。
自分が感じたことをそのまま書き残しておきます。
本人の意図は気にしていないただの感想文駄文。
1.「MASK」
幕開けに相応しい勢いのある曲。トリオ編成で増しているスピード感。
聴きどころはAメロの両手オクターブ。本人も度々言っている通りこれはギターでいうところの「漢のダウン・ピッキング」。ピアノ弾き語りプログレッシブポップ界のジェイムズ・ヘットフィールドことamamori。かっこいい。
ドッペルゲンガーなのか何なのか、amamoriが見せてくれる独特の世界の始まり。
2.「これは恋?」
2曲目にしてまさかのピアノ封印。
ライブと雰囲気の違う唄い方。かわいさが増した分滑稽さも強調されている。
これは恋?と疑問に思った時点ですでに恋なのだが、まだ始まってもいないのにやきもきドタバタしている雰囲気がアレンジにも現れている。
「彼女にもらった」
「妻です」
「あ、うちの子、2歳」
等の台詞にamamoriの演技力が垣間見える。
聴きどころはため息。
3.「窓」
不眠が続いて起きているんだか寝ているんだか分からない夢の中にいるような状態で夜中に窓から外を覗く。異世界の入り口が見える。いけないことだと分かっているのにさらに覗き込んでしまう。夢の中から抜け出せなくなる。
4.「箱」
箱の中身を詮索する思考と目まぐるしく展開する曲調がぴったり一致。「音の絵本」と言われる所以。プログレッシブポップの真骨頂。
いったい箱の中身は何だったのか?
5.「夜が見てた」
実らないことが分かっている切ない恋、叶わない約束と想いが最後のキラキラ星のメロディに乗せて月が浮かぶ夜空に吸い込まれていく。
ベッドではなく「布団」というところが生活感があっていい。
これが「これは恋?」の続きなのかなと考えると切なさが増す。
6「消えた物語」
本アルバムのタイトル・トラック。
ライブで聴いたことがある人はイントロ後のハイハットのカウント前にタイトル・コールをしたくなるであろう。というか自分は聴く度にしてる。
摑めそうで摑めないもどかしさ、やっとの思いで手にできたけどそれは思っていたものと違っていた。
大サビでワルツに戻る展開がツボ。
全曲って謳っているのに1曲足りないじゃないかって?
気になる方はぜひ聴いてみてください。
全7曲、amamoriワールドを覗くきっかけにちょうどいい1枚だと思います。
amamoriさん、アルバム発売おめでとうございます。
http://amamori-mk.jugem.jp/?eid=609