革命の次の日

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朝、その日の一曲目はその時の気分で選んでいるが、その曲に一日中気持ちを引っ張られてしまうことがある。その殆どは日記にもツイッターにも残さずに流れていく。仕事が終わったら書こうとか寝る前に書こうとか思ったまま機を逃し消え去っていく。

今日は残してみる。と言っても書こうと思ってから二日経っている。

9mm Parabellum Bullet 「The Revolutionary」

ベスト盤の初回限定特典として発表されたライブ音源ベスト『Selected Bullet Marks』に収録されている2012年9月9日下北沢GARDEN "カオスの百年 vol. 8 夜の部【男性限定ライブ】"のライブ音源だ。こういう音源はサブスクリプションサービスで聴けないのが少し残念だ。

ライブは「いくぞ野郎どもー!!」という菅原卓郎の第一声で幕を開ける。「The Revolutionary」はこのライブの一曲目だった。

オーディエンスが男だけというのもあってか、最後のサビでギターの滝善充が熱くなって「世界を」とメロディを無視して叫ぶとつられるように卓郎も「世界を」と叫ぶ。続いて「おれたちの」と強調して叫ぶ卓郎。一曲目から最高潮。

歌は革命の後にもう一度世界を変えようとする男の話。こう書くとありきたりでこの曲の魅力が何なのか分からなくなる。なのに共感して震えて涙が出てくるのは何故だろうか。その理由が分からないからもう一度聴く。気づくとこの曲を繰り返し再生しながら一時間ほど歩いていた。

気持ちが荒んでいようが奮い立たせ心を着火してくれる、そんな曲だ。こういう曲を聴く度にロックを好きでいてよかったなと思う。