カクノカクノカクノ

たまには普通のブログっぽいことを。

久々に、十年振りくらいに万年筆のインクを新調した。前々から気になり続けていたパイロットの色彩雫(いろしずく)というシリーズ。どの色もすてきな名前とそれに合った色味で蒐集癖を刺激する危険なインクたち。

使い心地が分からないのにいきなり大壜を買うのは躊躇われるのでギフト用の小さめ3本セットにした。

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左から、霧雨、月夜、夕焼け。

万年筆生活に新しい風を、と思っていたのに今まで使っていた色と同じ様なものを選んでしまった。

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そしてパイロットの入門用万年筆カクノに入れた。

モンブラン、ラミー、ウォーターマン等を経て着地したのがカクノだった。価格がとても手頃で万年筆の楽しみは存分に味わえるカクノ。

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ペン先に顔が描かれていてそれがシリーズごとに違う。左から、普通、透明、限定。かわいい。

限定には壜インクを使うためのコンバーターと手入れのためのスポイトが付属しているので初めての方にはこちらをすすめたい。大分少なくはなったけど店舗によってはまだ在庫があります。

万年筆の魅力のひとつは乾いた後に出る濃淡だと思うので、ペン先はM(中字)がおすすめ。漢字を書くからなのか国産のペン先は海外の物よりも細めです。カクノのM(中字)はドイツ製のF(細字)よりかなり細めでペン先サイズの倒錯が起きているほど。

筆圧が必要なくすらすら書けるので、ボールペンだときれいな字が書けなくても万年筆だと思うように書けたりします。書く行為自体が楽しくて毎日何かしら書かずにはいられなくなるほどです。

カクノ、最初の一本として本当におすすめ。f:id:xiukj:20200610220938j:image

パイロット、「インク」ではなく「インキ」と表記していて何だかそれもいい。