初めて買ったエフェクターは使わなくなっても捨てられない。
初めて手に入れたエフェクター、BOSS OD-1 オーバードライブ。
これにしようと決めていた訳ではなくて、成り行きでこれになった。
当時既に生産完了していてプレミア価格で取り引きされていたのだが、諸事情で離島の片田舎に住んでいたので地元の楽器屋ではまだ普通に定価で売られていた。そもそもそんな情報すら届いてなくて、その事を知ったのはだいぶ経ってからだ。
後継機であるSD-1とどちらにしようか悩んでいたら楽器屋のおっちゃんに
「ギターにトーン付いてんだべ?だったらこっちのトーンない方でいいっぺ」
とOD-1を推められた。
当時の自分は何故かその意見に深く同意し、OD-1を連れて帰ったのだった。
このOD-1、学生時代に大いに活躍した。アンプはいつも現場にある物しか使えなかったので、これでアンプの音を自分好みに調整していた。
マルチエフェクターを使っていた時も、足元の1個がマーシャルのガバナーに取って替わってからも、OD-1はいつもギターのハード・ケースに入れて持ち歩いていた。お守りのように。
今は全く使っていないのだが、思い出が詰まっていてなかなか手放す決心がつかない。
BOSS OD-1 Over Drive